こんにちは、鍼灸師ノリです。
8月も中旬だというのに雨ばかりですね。夏という感じがいまいち感じられず梅雨かと勘違いしてしまうほどです。
先日、東洋医学ってなんですか?というお話になりました。
そう言われるとたしかに何だろうって感じですよね。
なので、今回は東洋医学について
「東洋医学」
その名のごとく主に中国発祥の医学で、西洋医学が病気やケガの【治療】を目的にしているのに対して、東洋医学では病気やケガの【原因】が何なのか、そしてその【原因を取り除くこと】を目的としていることです。
その為、患部だけでなく全身の状態や日常生活の様態を確認し、治療方針を策定します。患部ではない場所の状態が原因になっている場合があるからです。
治療法には、鍼やお灸はもちろんのこと、漢方などの方法もあります。
東洋医学では「気・血・水」からなる考え方があります。
「気」は生命活動の源(エネルギー)
「血」はいわゆる血液
「水」は血液以外の体液、リンパ液や汗などもこれに含まれます
これら3つはバランスを保っていて、そのバランスが崩れると体調が崩れるとされています。
そして、「気・血・水」のバランスを保つために重要なのが、「五臓」(肝・心・脾・肺・腎)の働きです。
「五臓」といっても西洋医学で言う臓器とは少し意味合いが違います。
「肝」:血液の貯蔵を行ったり自律神経のコントロールを行う
「心」:血液の循環、睡眠リズムの安定を行う
「脾」:代謝や筋肉への栄養補給を行う
「肺」:「気」を全身に巡らせたり皮膚や水分の代謝を行う
「腎」:成長・発育・生殖・泌尿器系などに深く関わっている
この五臓の働きを整え、「気」のバランスを保つことで健康な状態でいられると東洋医学では考えられています。
最後に、西洋医学も東洋医学もどちらが優れているとかではなく、それぞれがそれぞれを補うという視点でいることが大事かと考えています。
健康な身体の状態を追求することはどちらも変わらないので、それぞれのいいとこどりをして頂ければ良いのかなと思います。
鍼灸師ノリ