「タメになる酸素の話」➁
【結合型酸素と溶存型酸素ってなに?】
前回のお話では
毛細血管は細いので酸素と結びついているヘモグロビンが通りにくい!
ということでした。
さて、どのように細い毛細血管を通過するか。
その前に「結合型酸素」と「溶存型酸素」の説明をしておきます。
「結合型酸素」は前回お話しした通り、ヘモグロビンに結合して運ばれる酸素
「溶存型酸素」は血液中に溶け込んだ酸素
ここで大事なのが「溶存型酸素」
血液中に溶け込んだ酸素であれば毛細血管でも通過できるため、全身くまなく酸素が行き渡ることになります。そして、溶存型酸素は気圧や酸素濃度によって変化する、ということが大事です。
ここで少し具体例を
【通常1気圧の場合】 溶存酸素の量は0.3ml/dl
【1.3気圧の場合】 溶存酸素の量は0.45ml/dl 通常の1.5倍
【1.3気圧で高濃度酸素濃縮器を使用した場合】溶存酸素の量は0.98ml/dl 通常の約3倍
つまり気圧や酸素濃度を高い状態にすると通常よりも溶存酸素量が多くなる
そこでようやく『酸素ルーム』の登場です
酸素ルームは、気圧1.2~1.3対応かつ高濃度酸素濃縮器付き
まとめ
『高濃度の酸素ルーム1.3気圧の状態で入ると、通常の約3倍の溶存型酸素が毛細血管を含めたカラダ全体に取り込むことが出来る。』
ここで1つの疑問が。。。
「気圧や濃度が高ければカラダに良いのであればもっと高い設定にすればいいのでは?」
この疑問に対する答えは次回のタメになる話で!!
次回予告「医療用酸素ルームとの違いって何?」
一般社団法人気圧メディカル協会認定 健康気圧マスター/鍼灸師 ノリ